6187自家用車による2人の抗議者の逮捕と移送、コロンビアでの論争(191212)

 ボゴタの大学での抗議活動中に2人の若者を捕らえた警察官の画像は、コロンビアで新たな論争を引き起こした。

 10日火曜日の夜に起こったこの事件は、学生と人権擁護団体から多大な非難を受け、再び国家警察反暴動機動隊(Esmad)の行動に疑問を呈した。

 問題となったのは、2人の若者が、警察車両であることを示していない車両に乗せられたことである。

 コロンビアのソーシャル・ネットワークとメディアは、携帯電話で撮影された事件のビデオを伝え、大きな拒否反応を生み出した。

 これに関して検察は翌日、警察団に予備調査の開始を発表し、ビデオは調査の一部になるとした。

 一方、ボゴタ市警は、両車両は公式標識を保持していなかったが、警察官によって運転され、その組織に属していると述べた。

 関係者はさらに、2人の若者には罪がなく、釈放されるとした。

 過去数週間Esmadは、国内で3週間続いているデモに対する抑圧的な行動に対して厳しい批判を受けている。特に、11月25日の若いディラン。クルスの死に関しては、Esmadに頭を撃たれとされている。

 この事件後、大学生、教育者、農民、先住民、労働者の抗議活動の波が起こっている。

 地元のマスコミによって公開された映像では、抗議者のカップル、女性と男性は、Esmadのエージェントによって引き離され、2台の車両に押し込まれている。

 女性は「 彼らは私を誘拐した。 」と叫び、助けを求めた。途中で車が止まり、若い女性は通りの真ん中で降りることができた。

 コロンビアのメディアによると、彼女は後を追った抗議者のグループにすぐに助けられてて抗議の場所に戻ったが、パートナーに何が起こったか知りたいと言った。

 ボゴタ市警のフーバー・ペニージャ長官は、彼女を警察署に運ぼうとした車を追った人々があまりにも多かったため、警官は圧力を感じて若い女性を解放したと発表したが、メンバーの中には恐怖を感じたものもいたと認めた。

 若い男性については、法的な手順を順守していたと述べたが、私用車が使用されたことは認めた。

「警察の標識を着けていなかったが、私用車は警察に属し、そのナンバープレートは警察のものである。」と長官は説明した。言った。

 ペニージャは、青年の場合、警察へ移送されたが、正式に逮捕はされなかったと述べた。

 人権擁護団体などは、この件に関する当局の説明を要求している。

 弁護士で人権擁護家のフアン・ギジェルモ・エルナンデスは、「通りの真ん中で若い女性が拘留されたことで、多くの点で疑問が残る。」と述べた。

「これらの事件により、Esmadの活動に関して大きな疑念が沸き起こり、彼らが何者でそのような行動をしているのか、説明が必要だ。」弁護士は地元メディアに語った。

 議会の野党は、コロンビアのの政治危機におけるEsmadの行動について、イヴァン・デュケ政府当局に説明を求めた。

(BBC Mundo2019/12/12:La controversia en Colombia por la detención y traslado de dos manifestantes en vehículos particular)

ラテンアメリカから見た世界と日本

2004年9月から2012年2月までの約7年半の期間、「ラテンアメリカから見ると」のタイトルでブログを維持していましたが、力を入れすぎて目が痛くなり、撤退しました(通巻6175号)。  スペイン語の勉強を再開したこともあって、ブログも再開しました。

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