6208ハイチ、国連平和維持軍による性的虐待(191223)(1/5)
マリー*は14歳で、キリスト教学校に在籍していたときに、国連(UN)のハイチ平和維持軍に働いていたブラジルの兵士ミゲル*と出会って、関係した。
*名前はいずれも仮名になっている。
彼女が妊娠していると言った時、ミゲルは子供と彼女を助けると言ったが、反対にブラジルに帰ってしまった。マリーはFacebookで彼に手紙を書いたが、返事はなかった。
彼女が妊娠していることを知って、父親は彼女を家から出し、このためマリーは妹と一緒に引っ越さなければならなかった。
彼女の息子は現在4歳、マリーはブラジル軍、 NGO、国連、またはハイチの国のどれからも援助を受けておらず、息子にできることはしているが、学校にやることができない。
25グールド(米ドルで約26セント)の時給で働いているので、彼女と息子は食事をすることができるが、住居と学費の助けが必要だ。
残念ながら、マリーの経験は決して特殊なものではない。 2017年夏、我々の調査チームは、平和支援活動が行われている地域の女性及び女児約2,500人に対してインタビューを行った。
このうち、265人は、国連スタッフが産ませた子供の話をした。この10%の女性は、こうした話はありふれたことだと強調した。
彼女らの話では、11歳の少女が平和維持軍によって性的暴行を受けて妊娠し、回答者の1人が言ったように、「妊娠について知られると彼らは本国に送還されるため、女性にとっては「悲惨な状態に陥った。」
マリーのような母親は、援助もなく極度の貧困と不利な環境で子供を育てなければならなくなる。
2004年から2017年まで、ハイチで最も長い期間が続いた「国連ハイチ安定化活動(MINUSTAH)は、もともとは政治の不安定性と組織犯罪の状況の下で、地元ハイチの機関を支援するために行われた。
その後、自然災害、特に国内の脆弱制をもたらした2010年の地震と2016年のハリケーン・マシューの被害ために延長された。
MINUSTAHは13年間の活動後、 2017年10月に終了し、ハイチの正義支援のための小規模な国連ミッション(MINUJUSTH)に代わった。
MINUSTAHは、歴史上最も物議を醸す国連支援活動の1つで、性的虐待に対する広範な非難の対象になっている。
驚くほどの数の制服又は非制服の平和維持軍は、性的虐待、レイプ、さらには違法な死を含む人権侵害に関係している。 (この記事の目的のため、MINUSTAHに関連する制服又は非制服の外国人でMINUSTAHに係わった人々を、無差別にMINUSTAHの人々、エージェントなどと呼ぶ)。
公衆衛生に関しては、平和維持部隊が誤ってコレラをハイチに持ち込んだことは議論の余地がなく、現在国連が公式に認めている。80万人以上のハイチ人が医療サービスを求め、少なくとも1万人がこの病気で死亡したことが知られている。
いくつかの報道機関は、未成年者が国連職員とセックスをして、食べ物と少額の現金を提供され、あるいはMINUSTAHは明らかにハイチで運営されている売春組織につながっていると報告している。2004年から2007年にかけて、少なくとも134人のスリランカの平和維持軍が9人の子供を虐待した。
2017年にAP通信による報道の結果、MINUSTAHは性的虐待の告発に対する適切な対応を欠く組織の典型的な例になった。この後、 114人の平和維持軍がスリランカに帰還させられたが、本国送還後に起訴も告発もされなかった。
BBC Mundo(2019/12/23)La investigación sobre explotación sexual y abuso en Haití que salpica a efectivos de la paz de la ONU de países de América Latina
0コメント