6217 中東情勢と西洋のリーダーシップの小ささ(La Jornada紙社説200110)
ドナルド・トランプ大統領による地球上で最も強力な軍隊の無責任な行使に対して、民主党の野党の指導者は、軍事行動に対する立法上の統制を模索している。野党側は、この「大物」の衝動的な行為がアメリカ全体の利益を損なうとの危機感を持っているが、(党派の忠誠心にせよ、選挙に向けた計算にせよ)大統領を守ることを決定した共和党議員は、ダイナミックな分裂症に陥り、トランプのすべての措置を支持すると同時に、1月3日にイランのカセム・ソレイマニ将軍の暗殺によって生じる緊張を軽減するよう呼びかけている。
共和党の大統領自身は、ついに彼の無謀な気質に気付いたようで、7日火曜日から、前週に轟かせた戦闘の太鼓を黙らせるために口頭で手品のツアーを行った。ますます一貫性のない演説で、トランプは米国とNATO加盟国の高官が滞在していたイラクの軍事基地へのテヘランのミサイル攻撃について言明し、緊張緩和のため、違法な経済制裁を再開すると発表した。
この対立に関しては、176人の乗客乗員(82人のイラン人、63人のカナダ人、11人のウクライナ人)が死亡したウクライナ国際航空のボーイング737事件によって、軍事エスカレーションの脅威のチャネルが開いたままになっている。当初、すべての関係者が事故と認識していた昨日、米国大統領は、事件が誤って発射されたテヘランのミサイルによるものである可能性があると言明、数時間後、カナダのジャスティン・トルドー首相は、これが事実であったという証拠があると述べた。最後に、英国首相のボリス・ジョンソンがこの見方を支持した。しかし、彼らがほぼ200人の不幸な死を利用することを妨げるものは何もない。
最後に、トランプが彼に対して差し迫った政治裁判に直面している間に、上記のすべてが起こり、大統領選挙がすぐ近くにあることを無視することはできない。これに関連して、中東の緊張の高まりは、西洋の政治指導者の小ささの警戒すべき証拠であると読みとることが出来、彼らは喫緊の自己利益をさらに大きくしようとして、世界を予測しがたい抗争に追いやっている。これについては、ホワイトハウスの住人を動かしているゼンマイとともに、国民の支持を大きく失ったトルドー、ブレグジット交渉でワシントンに媚びを弄するジョンソンなどのことを思い出す必要がある。
La Jornada紙社説(2020/1/10):Medio Oriente y la pequeñez del liderazgo occidental
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