7220トヨタが日本に建設する「未来の都市」BBC Mundo(200126)

 車が自走し、スマートホームが建設され、ほとんどのプロセスが技術、持続可能性、人工知能に支配されている?

 未来の夢のように見えるが、トヨタは1月7日火曜日、ラスベガスで開催されたCESテクノロジー・フェアの中で、「Woven City(織られた都市)」、つまり従来は未来の研究室のものとされてきた、都市のプロトタイプの開発を発表した。

 そして、これらすべてのイノベーションを実験することができることになるとした。

「小規模であっても、このような完全な都市をゼロから構築することは、都市インフラのためのデジタル・オペレーション・システムを含めた未来技術を開発するための唯一の機会である。」トヨタCEO 豊田章男氏はこう述べている。

 Woven Cityの主な目的は、「生活する研究室」の中で住民、それに研究者が、実際の環境内で、自律機械技術、ロボット、モビリティ、スマートホーム、人工知能を確認し、発展させることである。

 そのために、世界最大の自動車メーカーの1つであるトヨタは、中部日本の神聖な山である富士山の近くで、 175エーカー(約70ヘクタール)の土地をこれに充てる。「データとセンサーで接続し、通信している人間、建物、車両のシステムにおいて、人工知能、仮想環境、現実環境がどのように機能するかを知ることが出来る。」と豊田は付言する。

 しかし、この街は実際にどのようなものになるだろうか?

 ウーブンシティのデザインは、カリフォルニアとロンドンにあるGoogleの本社とデンマークのいわゆる「レゴハウス」の頭脳である、デンマークの建築家Bjarke Ingelsに依頼された。

 豊田が示したように、市のマスタープランには、さまざまな移動のニーズに対応するため、3種類の道路がある。

 高速交通は、電気自動車、自律型の車、ゼロエミッションの車両に制限される。それに、第二にスケート、自転車、歩行者など低速交通用と、第三に歩行者専用とになる。

 これら3種の道路は、有機的な碁盤目で結ばれるため、「織物都市」と呼ばれる。

 このプロジェクトではまた、家は木で作られ、その建設には日本の古い伝統的技術とロボット生産技術がともに使われる。

 デンマークの建築家は、次のように述べている。

「この技術によって、我々の暮らし方、都市の中の移動の仕方が画期的に変わるだろうし、都市の新しい形を示すとともに、他の都市の規範になると考えている。」

 そしてエネルギーは? 豊田は、ソーラーパネルを備えた屋根が建設され、これが水素燃料による主電源を支援すると述べた 。豊田が発表したように、家があれば、次はその接続である。すべての家には様々は技術が搭載されるが、これらには、人々の健康を監視するセンサーのための人工知能さえが含まれる。

 2021年に建設が始まるWoven Cityの場所は、同社の古い工場である。

 同社は、都市計画と相互の接続性に関する革新的なプロジェクトを開発したい人々がこの場に来てくれるよう期待している。

「将来の生活様式を改善したいすべての人々を歓迎する。このユニークな研究エコシステムを活用して頂きたい。」と豊田は説明した。

 しかし、この都市計画では2,000人の住民が収容可能であるが、そのほとんどがトヨタの従業員と招待研究者となるだろうとしている。

 将来都市のビジョンのためのこの計画は、技術の世界でさまざまな反応を引き起こした。

「豊田章夫は、世界の小さなコーナーのための壮大な計画を創った。これはいつかは、世界の他の小さなコーナーに大きな影響を与える可能性がある。アキオは、この世代の「Willy Wonka」と呼ばれるだろう。」とLarry P. Vallequett記者は書いた。

 しかし、トヨタの発表は、Googleの子会社であるSidewalk Labsの同様な計画を思い起こさせる。これはカナダのトロントの近くに2023年までに建設しようとするスマート・シティである。

 このプロジェクトは、住民のプライバシーを侵害し、交通機関などの公共サービスを民営化し、居住地域の財政に影響を与えるとして、近隣住民の反対、要求を引き起こしている。

 これらの批判には、スマートシティの台頭に疑いを抱いている都市専門家が加わっている。

「最終的に、 スマート・シティは民主主義を破壊するかもしれない。」スティーブン・プールはガーディアン紙の長い記事で述べた。

「都市計画者ダン・ヒルが言うように、「スマートシティは間違った考えであり、間違った人々に誤って提示され、次の質問には決して答えられなかった。人々の住み方、働き方、遊び方に明白かつ具体的に影響しますか?」と加えた。

BBC Mundo(2020/1/8)Cómo será la "ciudad del futuro" que Toyota va a construir en Japón

ラテンアメリカから見た世界と日本

2004年9月から2012年2月までの約7年半の期間、「ラテンアメリカから見ると」のタイトルでブログを維持していましたが、力を入れすぎて目が痛くなり、撤退しました(通巻6175号)。  スペイン語の勉強を再開したこともあって、ブログも再開しました。

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