7219不平等:不公正と危険 (La Jornada紙社説200125)
国際機関Oxfamは、地球上で最も裕福な2,153人が、最も貧しい46億人の合計よりも多くの財産を持っていると指摘している。対照的に、世界経済への女性の貢献に支払われなかった金額、年間100億ドルは、テクノロジー産業の稼ぎのの3倍である。
確かに、不平等は地域で差があり、所得と生活の質において、南の貧しい大多数の人々と北の中流および上流階級の間で明確に格差がある。しかし、最も強力な経済を有するG7加盟国においてさえも、今世紀の最初の20年間で格差が劇的に拡大しており、2000年から現在までに金融資産と給与による収入の差のため、格差は70%拡大している。他の側面は、女性と男性の格差であり、農村と都市における格差である。このような違いは、平均余命、教育や仕事へのアクセス、医療サービス、住宅条件、退職後の見通しなどの違いにもつながっている。結局のところ、これらの差が、自分の運命や人生を計画できるか、それとも、生きるために必要な事物のための奴隷になるかの運命を決定している。
貧困が最も集中しているのはアフリカ大陸であるとしても、ラテンアメリカの不平等はさらにスキャンダラスであるが、それは調和のとれていない社会、不安定な政治制度、社会的、政治的な二極化した社会に必然的だと解釈されている。南アメリカのいくつかの国、エクアドル、チリ、コロンビアなどの主要な国が、2019年に社会的反乱によって揺さぶられたことも、経済的、社会的不平等の疑いのない推進者である前アルゼンチン大統領マウリシオ・マクリが、10月27日の大統領選挙で明確に敗したのも偶然ではない。メキシコの圧倒的な不平等は、2018年7月のメキシコ選挙でアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールが勝利した重要な要因であり、彼は再分配対策と貧者を優先する政治姿勢を示して登場した。
我々の国、メキシコは確かに不平等の国である。北部、南、南東部の間に地域的格差があり、女性は男性と比べて、労働、教育、給与、財産などの面で不平等に苦しんでいる。そして、もちろん、出自、人種の格差もある。
世界を苦しめている不平等は、少数の人々の手に富が集中する不道徳なメカニズムの結果である。同様に深刻なのは、多くの貧困な人々と少数の人々の富の格差は、前者の存在を不幸なものにするだけではなく、世界全体の安定を脅かすことでもある。これは、移民の流れ、犯罪率の増加、数か月間フランスに衝撃を与えた反乱などの現象で明らかである。
したがって、倫理、常識、そして実践の観点からも、不平等の解決は、各国政府と国際機関にとって、優先的で緊急な課題でなければならない。
La Jornada Editorial (2020/1/21)Desigualdad: injusticia y peligro
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