6218ボリビア、独裁政権の持続不可能な仮面 La Jornada紙社説(200118)

 15日水曜日、ボリビアの憲法裁判所は、大統領を宣言したヘアニーネ・アニェスとともに、1月22日に任期の切れる上院議員、下院議員、市長について、延長を認めた。この決定により、5月3日の選挙まで、彼らはその地位に留まることができる。 

 16日木曜日、市民安全保障副大臣のウィルソン・サンタマリアは、主要都市の街路に軍隊、警察の7万人を恒久的に配備すると発表した。一方、ルイス・フェルナンド・ロペス国防大臣は、この措置は金曜日24日まで有効であり、多民族国家デーの祝日における市民デモを抑制する目的であることを暗黙に認めた。ボリビアは2010年以降、この日にクリオージョ共和国の終了を記念してきた。クーデター主義者の婉曲的表現である「変化の予防」は、戦車やその他の軍用車両を、歴史的な戦いの場であり、エボ・モラレスの拠点であるエル・チャパレに送り込むことを意味する。

 こうした行為は、11月10日のクーデターを正当化し、その後にラパスに設置された政府が、右翼および関連メディアが言葉の遊びを弄しようと、独裁制をも正当化しようとするものである。これは、アニェスが民兵組織の指導者の一人であるルイス・フェルナンド・カマチョによって公然と認められたという事実によって証明される。抗議者の殺害、野党メディアの閉鎖、恣意的な拘留、来るべき選挙への野党指導者の禁止など、独裁政権が好ましくないとみなす個人または団体に対する嫌がらせ行為、そしてその被害者の1団がボリビアのメキシコ外交団である。

 このアンデスの国が、いかなる反対勢力の活動も絶対的に禁止するため、加速的な措置を講じるようとしていることに対して、国際社会の沈黙は驚くほどでり、懸念される。さらに驚くべきことは、この国が自国問題に意見を明らかにし、あるいは判決をする、その自由勝手な行動を他国に適用しようとしていることである。

La Jornada Editorial(2020/1/18)Bolivia:la insostenible careta de la dictadura

ラテンアメリカから見た世界と日本

2004年9月から2012年2月までの約7年半の期間、「ラテンアメリカから見ると」のタイトルでブログを維持していましたが、力を入れすぎて目が痛くなり、撤退しました(通巻6175号)。  スペイン語の勉強を再開したこともあって、ブログも再開しました。

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