6196アルゼンチン、クリスティーナ・キルチネルの権力は?(191209)(その2/4)
クリスティーナの政治パートナーであるフェルナンデス大統領も、当時は元国家元首に対して非常に批判的であった。
「彼女の行動は嘆かわしい。裁判問題での行動はすべて嘆かわしい。」元大統領が2015年に2回連続の任期を終えたとき、フェルナンデスはこう語った。
当時、「二人のフェルナンデス」はライバルであり、2008年半ばに辞任するまでの7ヶ月の間、最重要閣僚であったアルベルトは、クリスティーナの最大の批判者になった。
去る5月、両者がペロニスタ-キルチネリスタ同盟の「フレンテ・デ・トドス」を率いると発表した後、フェルナンデスは、この政治的パートナーの最も疑わしい行動、たとえばインフレ率を計測する機関である国家統計調査研究所(Indec)への介入行為から距離を置くようになった。Indecは2007年から非常に疑わしい数字を公開し始めた。
「私はクリスティーナではない」ジャーナリストから、彼のパートナーの疑わしい行動について問われると、こう答えた。
しかし、クリスティーナの裁判に関しては、確かにフェルナンデスは公然と彼女を擁護した。
権力を離れてから、元大統領は数十件の汚職事件で起訴された。これらのうち6件 は、口頭審理の場に上がっている。
これらの案件のうち、公共事業の認可において、彼女の元夫ネストル・キルチネルの代理人とされる企業家に利益供与をしたとされている。。
さらに、すでに起訴されている、その子供のフロレンシアとマキシモ・キルチネルと共謀して、彼女の持ち物であるホテルを介してマネー・ロンダリングを行う組織を率いていたとされる。
さらに、世論にとって非常にデリケートな事件、いわゆる「イランとの了解覚書」の隠蔽事件にも直面している。
これは、アルゼンチンの歴史上最悪のテロ攻撃に関するもので、アルゼンチン・イスラエル相互協会(AMIA)に対する爆発物により85人の死者を出した事件であるが、この事件の調査を進めないとして2013年にテヘランと調印したものである。
2015年1月、AMIA事件の特別検察官アルベルト・ニスマンは当時の大統領、外相、その他の役人を非難し、この覚え書きを根拠として、テロの背後にいるとされたイランの役人を免罪したと主張した。
ニスマンの死は、その5日後、議会に報告する数時間前に起こった。
フェルナンデス・デ・キルチネルは、彼女に対するすべての告発を否定し、マウリシオ・ マクリの政府による迫害で、自身はその犠牲者だと主張した。
元大統領は、8件の案件すべてを同じ裁判官が指揮し、残り2件を別の一人の裁判官が指揮しているのがその証拠だと述べている。
BBC Mundo2019/12/9:Asume Alberto Fernández en Argentina: ¿qué poder tendrá Cristina Kirchner? (y qué pasará con los juicios que enfrenta)
0コメント